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【国際】

核合意修正 イラン拒否 仏大統領提案 ロウハニ師「制限受けぬ」

 【カイロ=奥田哲平】AFP通信によると、イランのロウハニ大統領は四月二十九日、フランスのマクロン大統領と電話で協議し、イラン核合意にミサイル開発規制などを盛り込む修正提案について「(合意の)約束を超える、いかなる制限も受け入れない」と拒否した。

 トランプ米大統領は核合意に「欠陥がある」と主張し、修正できなければ破棄すると警告。マクロン氏は二十四日の米仏首脳会談で、核合意の枠組みを維持する前提で、弾道ミサイルの開発制限▽二〇二五年以降も核活動の規制継続▽シリアなど中東地域でのイランの影響力排除−の三項目を合意内容に含める追加条項を提案した。

 仏大統領府によると、マクロン氏は電話協議でロウハニ師に対しても同様の説明をしたとみられ、「核合意が維持されるのを望む。新たに三つの不可欠な問題について協議を始める必要がある」と語った。

 しかし、ロウハニ師は「再交渉は不可能」との立場を譲らなかった。最高指導者ハメネイ師の顧問ベラヤチ氏も二十六日に「欧米の求めに応じて影響力を抑制する考えはない。中東でのイランの活動は正当化されている」と修正を容認しない考えを示した。

 一方、マクロン氏ら英独仏の三首脳は二十九日、個別に電話協議し、核合意を維持することがイランの核兵器保有を防ぐ最善の道だとの認識を確認した。トランプ氏が核合意離脱を判断する五月十二日の期限が迫る中で、ぎりぎりの交渉が続いている。

<イラン核合意> 2002年に秘密裏の核開発計画が発覚したイランと、核兵器保有阻止を目指す米英仏中ロ(国連安全保障理事会の常任理事国)にドイツを加えた6カ国が15年7月に結んだ合意。イランは核開発の大幅制限を受け入れ、ウランの濃縮などを10〜15年制限。米欧の制裁は解除され、イランは原油や天然ガスの輸出などが可能になった。合意は国連安保理決議でも承認されている。 (共同)

 

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