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【国際】

「イラン、秘密裏に核開発」 イスラエル首相「証拠資料」を提示

 【カイロ=奥田哲平】イスラエルのネタニヤフ首相は三十日、イランが秘密裏に核兵器開発を計画していたとする「証拠」を入手したと発表した。ネタニヤフ氏は「核合意はうそで成り立っている」と主張。十二日を期限とするトランプ米大統領の離脱判断にも影響を与える可能性がある。

 緊急会見を開いたネタニヤフ氏は、情報機関が数週間前に、二〇〇三年まで実施された「アマド」と呼ばれる核開発計画を巡る十一万点の資料や映像を入手したと明らかにした。「イランは一七年に資料を首都テヘランの秘密の場所に移した」と述べ、「イランは核開発を決して行わないと約束していたが、うそだった。知識を保存し、拡大し続けている」と批判した。

 二〇一五年に欧米などとイランが結んだ核合意は、核開発を制限する見返りに、欧米が経済制裁を解除する内容。平和目的に限った核開発は認め、国際原子力機関(IAEA)は定期的な査察でイランが合意を順守しているとしている。ロイター通信は、専門家らの話として、ネタニヤフ氏が明示した資料は、核合意に違反する決定的な証拠ではないとの見方を報じた。

 イスラエルは、イランを「仮想敵国」とみて対立し、当初から核合意の締結に反対姿勢を取ってきた。ネタニヤフ氏は入手資料を米国にも情報提供し、トランプ氏が離脱判断に傾くように促す狙いがあるとみられる。ネタニヤフ氏はメルケル独首相らとも電話で協議し、数日以内に専門家チームを派遣すると伝えた。

 これに対し、イランのザリフ外相はネタニヤフ氏の会見前にツイッターで「十二日を前にした都合の良い、調整されたタイミングで、おおかみ少年が疑惑を明らかにした」と批判した。

 

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