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【国際】

「半島の平和脅かす根源除去」 正恩氏、敵視政策けん制

 【北京=城内康伸】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は三日、平壌(ピョンヤン)を訪れている王毅(おうき)国務委員兼外相と会談した。正恩氏は「朝鮮半島の非核化実現は一貫した立場だ」と述べた上で、「半島の平和と安定を脅かす否定的な根源の除去に取り組む」と強調した。中国外務省が発表した。

 正恩氏の発言は、六月上旬までに予定される米朝首脳会談で、非核化に応じる姿勢を明らかにする一方、核保有の理由とする敵視政策の転換を米国に求める考えを示したものとみられる。非核化プロセスの段階ごとに見返りを求める「段階的で歩調を合わせた措置」に対し、中国側の支持を求めた可能性がある。

 正恩氏は「中国は朝鮮半島の平和と安定のために積極的な貢献をした」と高く評価。対外交渉に臨む意欲を明言し、中国との間で「戦略的な意思疎通を強化する」とした。

 王氏は、南北首脳が先の会談でうたった、朝鮮戦争の休戦状態の終結を支持すると表明。「北朝鮮が非核化を進める過程で、自国の正当な安全上の懸念を解決することを支持する」とも述べ、北朝鮮の体制保証について、中国も米国に働き掛ける意向を示した。

 これに先立ち、王氏は二日に行った李容浩(リヨンホ)外相との会談で、朝鮮半島の非核化や北朝鮮の経済振興を「全力で支持する」と伝達。米朝対話をにらみ、中国が北朝鮮の後ろ盾として影響力を誇示していく構えを見せた。米朝会談について「順調に実施され、実質的な進展を収めることを望む」と期待感を示した。

 また王氏は「中朝の経済・貿易における実務協力を推進する」と語っており、米朝首脳会談後の制裁緩和を見据え、両国の経済協力について意見交換したとみられる。

 

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