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【国際】

ノーベル文学賞 発表見送り 今年分は来年に 性的暴行・漏えい疑惑

 【ロンドン=沢田千秋】ノーベル文学賞の選考主体スウェーデン・アカデミーは四日、今年の文学賞の発表を見送ると発表した。来年の発表時、今年の受賞者もまとめて発表する方針。メンバーの夫の性的暴行疑惑や受賞者名の漏えいなどが発覚し、アカデミーは「信頼の喪失」を理由に判断した。

 昨年十一月、メンバーで詩人のカタリーナ・フロステンソン氏の夫で写真家のジャンクロード・アルノー氏について、十八歳少女ら複数の女性に対する性的暴行疑惑が浮上。疑惑を否定するアルノー氏は、アカデミーから資金提供を受け文化団体を運営していた。

 アルノー氏の暴行などはアカデミーの影響力を背景に行われたと指摘されたが、アカデミーは調査を終了。反発したメンバーの辞意表明が相次ぎ、今年四月、アカデミーのサラ・ダニウス事務局長が辞任した。

 同月、アカデミーは改めて調査結果を発表し、暴行疑惑などについて「受け入れがたい振る舞いがあった」と報告。さらに、受賞者名の漏えいがあったと認めた。フロステンソン氏が関与した疑惑があったが、漏えい者は明かさなかった。

 ロイター通信は、経済事犯担当のスウェーデン警察がアカデミーの捜査に着手したと報じた。

 文学賞は一九〇一年に創設。受賞者不在の年は一四年、一八年、三五年、四〇〜四三年。二〇一六年には米歌手ボブ・ディラン氏、昨年は英作家カズオ・イシグロ氏が受賞した。

 

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