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【国際】

正恩氏「満足な合意得た」 国務長官と会談 体制保証言及か

 【北京=城内康伸】北朝鮮メディアは十日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がポンペオ米国務長官と行った会談で「満足な合意を得た」と伝えた。正恩氏は米朝首脳会談が「歴史的な出会いになる」と期待を表明。北朝鮮が米国に求める「体制保証」に関し、ポンペオ氏が踏み込んだ発言をした可能性があり、正恩氏は米朝の信頼構築が一歩進んだ、と判断したもようだ。首脳会談の成功に自信を深めているとみられる。

 北朝鮮メディアは十日に初めて、米朝首脳会談に触れた。朝鮮中央テレビは同日午後、ポンペオ氏が会談で、トランプ大統領の「新たな代案」を提示したと報じた。会談開催は国内でも伝えられており、北朝鮮消息筋は「国民に知らせた以上、正恩氏には、会談が有利な結果をもたらすという確信がある」とみる。

 正恩氏は七〜八日に中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席と行った会談で、「関係国が朝鮮への敵視政策と安全上の脅威を解消すれば、朝鮮は核を持つ必要がなくなる」と主張していた。

 北朝鮮は今月に入り、「米国は、わが国が核を完全に放棄する時まで制裁・圧迫を緩めないと露骨にわめいている」(外務省報道官)といら立ちを見せていた。

 一方、ワシントン・ポスト紙によると、米当局者は米朝首脳会談の準備で「かなりの進展」があったと指摘した。聯合ニュースによると、外交筋は十日、「期限を明示した非核化で、米朝が暫定的な合意に達したとみられる」と推察。北朝鮮はこれまでに、核を全面廃棄する考えを米側に伝えていた。

 ただ、米側が「完全な非核化」の早期実現を目指しているのに対し、北朝鮮は段階的な措置ごとに、制裁解除などの見返りを得ることを狙う。非核化プロセスを巡る溝がどの程度まで縮まったのかは引き続き見守る必要がある。

 

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