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【国際】

トランプ氏「非核化へ取引」 来月米朝会談、北との駆け引き焦点

 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領は十日夜、インディアナ州内で演説し、米朝会談に向けて「われわれは北朝鮮や韓国、日本や中国のために偉大なディール(取引)をするつもりだ」と抱負を述べた。

 トランプ氏は十日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談を六月十二日にシンガポールで開催すると発表。会談では、北と韓国の南北首脳が四月二十七日の板門店(パンムンジョム)宣言で明記した朝鮮半島の「完全な非核化」の実現に向け、トランプ氏と正恩氏がどのような駆け引きを行うのかが焦点となる。米国の現職大統領と北朝鮮の最高指導者が会談するのは史上初。

 米政府高官によると、シンガポールを選んだ理由について「両首脳の安全を確保できるほか、中立性がある」と明かした。シンガポールには米国と北朝鮮がともに大使館を設置している。

 さらに、政府高官は二〇一五年に中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席と台湾の馬英九(ばえいきゅう)総統(当時)による中台首脳会談が行われたことなどを例示。シンガポールが国際会議の開催に豊富な経験を持つことも決め手となった。

 一方、米朝会談の「期間など詳細は決まっていない」とし、さらなる調整が続いていることを示唆した。

 米国は会談で、北朝鮮に完全で検証可能、不可逆的な非核化を求める構え。実際に非核化が果たされるまで、経済制裁などによる最大限の圧力を続ける考えだ。一方、北朝鮮側は非核化の意思を示す半面、段階的な制裁緩和の措置を求めるとみられる。非核化への具体的な道筋をどこまでつけられるかが最大の焦点となり、日本を含む東アジアの安全保障環境が大きく転換する可能性もある。

 

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