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【国際】

「撃たれても構わない」 パレスチナ 絶望のデモ

 【ガザ(パレスチナ自治区)東部=共同】「撃たれても構わない。祖国の土地に戻る」と叫ぶ若者たちがイスラエルとの境界フェンスに向かって行き、実弾を浴びて次々に倒れた。トランプ米政権が在イスラエル大使館を移転し「聖地エルサレムはユダヤ人の首都」とのメッセージを世界に発した十四日、パレスチナ自治区ガザ東部では大規模な反米・反イスラエルデモが行われた。

 イスラエル軍の狙撃兵はデモ隊に銃口を向けて待ち構え、フェンスに近づく若者らに実弾を放って警告。「ヒューン、ヒューン」と銃弾が飛ぶ音が間近に聞こえる。後方で取材する記者団や女性、子どもたちの上空にもイスラエルの無人機が飛来し、催涙ガス弾を投下。強烈な刺激臭に多くの市民が地面に倒れ込んだ。

 イスラエル軍は過剰な武力行使を「国土防衛」の一言で正当化する。それでもパレスチナの若者らは足を止めない。

 三月のデモで足を撃たれたマハムード・ファユームさん(17)は松葉づえ姿でこの日も参加。「撃たれて死んでもよい。フェンスを越えてみせる」と語った。ハマド・ハリスさん(18)は「エルサレムは俺たちの土地。もし俺が撃たれても、誰かが後に続いてくれる」。

 フェンス近くの反イスラエル集会に参加した女性ハナディ・サラーさん(23)は「土地を取り戻すための手は尽くされた。もう他に方法はない」と、危険なデモを肯定した。「こういうデモをして多数の犠牲者が出れば、世界中で新聞の一面に載るでしょう」。ハナディさんは、それが目的の一つだと率直に語った。

 

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