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【国際】

ガザ衝突でイスラエルに非難相次ぐ 安保理が緊急会合

15日、ニューヨークの国連本部で、パレスチナのマンスール国連代表(中)と取材に応じるアラブ諸国の国連大使ら=共同

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 【ニューヨーク=赤川肇】在イスラエル米大使館のエルサレム移転に抗議するパレスチナ自治区ガザのデモ隊とイスラエル軍の衝突で、国連安全保障理事会は十五日、緊急会合を開き、英国やフランスを含む複数国が調査機関の設置を主張した。非常任理事国のクウェートは「パレスチナ人の国際的保護」を求める決議案を配る方針だが、拒否権を持つ米国はイスラエル擁護の姿勢を鮮明にしており、採択の見通しはない。

 会合を要請したクウェートのオタイビ国連大使は「イスラエル治安当局による大虐殺を最も強い言葉で非難する」と主張。スウェーデンのスコーグ国連大使はイスラエルの自衛権を認めつつ「市民を守る責任もある」と述べ、子どもにも向けられた実弾射撃を非難。ピアス英国連大使は、イスラエル軍の対応も含めた調査の必要性を指摘した。

 これに対し、ヘイリー米国連大使は大使館移転を「現実と平和の希求を促した」と自賛し、衝突の原因との見方に「大きな誤りだ」と反論。ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスを「大使館移転決定の何年も前から暴力を扇動してきた」と繰り返し非難した。

 当事国として出席したパレスチナのマンスール国連代表は「暴力の根源はイスラエルによる占領だ」と非難した上で、「何人死ねば、あなたたちは行動を起こすのか」と安保理の機能不全にも矛先を向けた。

 イスラエルのダノン国連大使はデモ隊について「デモでも抗議でもない。火炎瓶や爆発物、燃えるタイヤによる暴動だ」と批判。子どもを含む多数の死傷者を出した実弾射撃などイスラエル軍の対応には触れず、「罪のない子どもの陰にハマスのテロリストが隠れている」とパレスチナ側の責任を主張した。

 

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