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【国際】

北非核化なら「体制保護」 トランプ氏 リビアと異なる方式

 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領は十七日、ホワイトハウスで記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が非核化を受け入れた場合「彼は非常に強い保護を得るだろう」と述べた。非核化に応じれば見返りに北朝鮮の体制を保証する可能性に言及したものだ。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との会談の冒頭で語った。

 トランプ氏は、北朝鮮の非核化に向け、リビアが二〇〇三年に核放棄を宣言した後に制裁解除を行って国交を正常化した「リビア方式」について「北朝鮮を考える時、リビア方式はモデルとしない」と明言。核放棄実施後に崩壊した当時のカダフィ政権を「われわれは守るとは言わなかった」と述べ、北朝鮮との交渉はリビアとは異なる方式とする考えを示した。

 ただ、北朝鮮は、核の完全放棄を制裁解除に先行させる手順を「リビア方式」として反発しており、トランプ大統領の発言は必ずしもかみ合っていないとみられる。リビア方式は、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が北朝鮮問題への適用を提起し、北朝鮮側が反発していた。

 トランプ氏は「ボルトン氏が言ったのは、われわれが問題を抱えた場合ということだ」と指摘。「取引ができなければその方式が採られる。取引できれば金正恩は非常に幸せになれる」と強調した。

 また六月十二日にシンガポールで開催予定の米朝首脳会談に関してトランプ氏は「北朝鮮と場所や部屋などあらゆることを話している」と説明。半面「開催されれば非常に良い会談になる。開かれなければ次の段階に進む」と圧力を一層強化する構えを示して北朝鮮をけん制した。

<リビア方式> リビアは1980年代から核開発を始めたが、2003年12月に最高指導者カダフィ大佐が核を含む大量破壊兵器放棄を宣言。無条件で査察を受け入れ、開発関連資機材も米国に搬送した。米国はその後、リビアに対する経済制裁を解除し国交を正常化。しかしカダフィ政権は11年、欧米が支援する反政府勢力により打倒された。北朝鮮は核放棄が政権崩壊を招いたとして核保有を主張してきた。

 

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