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【国際】

ガザ抗議デモ収束へ エジプト介入、ハマスと合意か

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 【カイロ=奥田哲平】米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移転した問題を巡り、パレスチナ自治区では十八日、移転後初の金曜集団礼拝を迎えた。十五日までに六十二人が死亡したガザ地区でも抗議デモが続いたが、イスラエル軍と目立った衝突は起きていない。エジプト政府が介入し、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスが事態収束を図り、エジプトが境界検問所を開放することで合意したとみられる。

 イスラエルに包囲され、パレスチナ自治政府から財政的な締め付けを受けるハマスにとって、エジプトは頼みの綱だ。イスラエルと国交を持ち、自治政府との和解協議で仲介役を務める。ロイター通信によると、ハマスの指導者ハニヤ氏は十四日にカイロを訪問。エジプト情報機関幹部から「抗議をあおり立て続けるなら、援助しない」と告げられたとされる。

 中東の衛星放送アルジャジーラによると、ハマスのガザ地区指導者シンワール氏はエジプトからの圧力を否定。ただ、「エジプトはデモが軍事衝突に発展するのを望まず、われわれも同意した」と沈静化を受け入れたことを示唆。十五日以降、ガザ地区では大規模なデモは起きていない。

 エジプトのシシ大統領は十七日、ツイッターで「被った負担を軽減するため、国境開放の措置を講じるよう指示した」と明らかにした。ラマダン(断食月)の約三十日間はガザと接するラファ検問所を開放する。イスラエル側も十二日から閉鎖していたガザ境界のケレムシャローム検問所を十五日から再開した。

 また、一部の中東メディアは五月に入り、ハマスがイスラエルとの長期間の停戦協定を模索していると報じた。ハニヤ氏の元顧問アフマド・ユセフ氏は本紙の電話取材に「平和的なデモは止めない。だが、もし停戦の提案を受ければ、検討するだろう」と肯定も否定もしなかった。

 

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