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【国際】

是枝作品 カンヌ最高賞「万引き家族」 日本映画21年ぶり

19日、「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の最高賞パルムドールに輝いた是枝裕和監督=ロイター・共同

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 【パリ=竹田佳彦】フランス南部カンヌで開かれていた第七十一回カンヌ国際映画祭で十九日夜(日本時間二十日未明)、コンペティション部門に出品していた是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞のパルムドールに選ばれた。映画賞の最高峰とされる同賞を日本映画が受賞したのは、一九九七年の故今村昌平監督の「うなぎ」以来二十一年ぶりで、五作目。

 是枝監督は授賞式で「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せ」とあいさつ。「映画が、対立している人と人、隔てられている世界と世界をつなぐ力を持つのではないか、という希望を感じます」と述べた。

 コンペ部門には世界から二十一作品が出品された。審査員長の女優ケイト・ブランシェットさんは「演技や監督、撮影など総合的に素晴らしかった」と授賞理由を語った。カンヌでの日本映画の最高賞受賞はこれまでに、衣笠貞之助監督の「地獄門」(五四年)、黒沢明監督の「影武者」(八〇年)、今村監督の「楢山節考」(八三年)と「うなぎ」(九七年)がある。

 「万引き家族」は東京の下町を舞台に、生活費を得るための万引で絆を深める家族の姿を通して、つながりとは何かを問い掛ける。是枝監督は「十年くらい考えてきたことを全部込めようという覚悟で臨んだ」と作品の公式サイトで説明。出演はリリー・フランキーさん、安藤サクラさん、松岡茉優さん、樹木希林さん他。日本では六月八日に公開される。

 是枝監督は二〇〇一年、カンヌのコンペ部門に「DISTANCE」を初出品。二度目となる〇四年の「誰も知らない」で柳楽優弥(やぎらゆうや)さんが男優賞を、一三年には福山雅治さん主演の「そして父になる」が審査員賞を受賞した。

 <これえだ・ひろかず> 1962年東京都生まれ。早稲田大卒業後、番組制作会社でドキュメンタリーを制作。95年の初監督作品「幻の光」はベネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞した。他の作品に「歩いても 歩いても」「三度目の殺人」など。(共同)

 

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