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【国際】

米軍縮施設で核兵器製造 トランプ政権、方針転換

サバンナリバー核施設のMOX燃料工場=核監視団体サバンナリバー・サイト・ウオッチ提供、共同

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 【ワシントン=共同】米核安全保障局(NNSA)は二十日までに、南部サウスカロライナ州のサバンナリバー核施設で、核弾頭の中枢部分「プルトニウム・ピット」を製造する計画を明らかにした。施設では核軍縮で不要になった核兵器のプルトニウムを処分する工場を建てていたが、遅れとコストの増大で頓挫。政府は造りかけの工場の利用法を検討していた。実現には時間がかかるが、一転して兵器工場への転換が現実味を帯びてきた。トランプ米政権は、核兵器の役割低減を目指したオバマ前政権の政策を覆す方針で、核軍縮の停滞が懸念される。

 工場は、二〇〇〇年に米ロが戦略核兵器の一部削減で合意したのを受け、米が兵器級プルトニウムを原発用のウランとの混合酸化物(MOX)燃料に加工する目的で建設を開始。行き詰まると、米政府はこのプルトニウムは別の核施設で地層処分する方針を示した。

 一方でNNSAは、古い核弾頭を更新するため、三〇年までに年間八十個以上の備蓄用ピットを製造する能力を確保する必要があると説明。新たな計画は複数の選択肢の一つだが、ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)で三十個程度生産し、サバンナリバーで五十個以上造るのが「最も望ましい」とした。

 <プルトニウム・ピット> プルトニウム239を材料とし、核兵器で核爆発を引き起こすために先端部分に取り付けられる球状の塊(ピット)。現在米国は生産していないが、備蓄する核兵器に搭載したピットは平均で40年を経過しており、エネルギー省は兵器の更新のために生産能力の確保が必要としている。(共同)

 

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