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【国際】

北のスパイ調査幹部 失跡 中国に潜伏か、北当局捜索

 【北京=城内康伸】北朝鮮の秘密警察・国家保衛省でスパイ活動を調査する防諜(ぼうちょう)担当幹部が二月下旬、中国東北部・遼寧省瀋陽市で失跡した、と北朝鮮消息筋が明らかにした。同筋によると、中国国内に潜伏しているもようで、北朝鮮当局は脱北したとみて、捜索チームを派遣し、行方を捜しているという。

 消息筋によると、失跡したのは国家保衛省「海外反探局」に所属し、軍の階級が大佐の五十代の男性。故金日成(キムイルソン)主席の母で、「朝鮮の母」として神格化されている康盤石(カンバンソク)さんの子孫に当たり、「白頭山(ペクトゥサン)の血統」と呼ばれる北朝鮮最高指導者の血族に連なる人物との指摘もある。

 この幹部は瀋陽市内のホテルに拠点を置き、中国とロシアで収集された金正恩(キムジョンウン)体制を脅かす勢力に関する情報を取り扱う責任者を務めていた。高額の外貨を所持して二月下旬、ホテルから姿を消したとされる。

 北朝鮮当局は、幹部がスパイ関連など、北朝鮮の現体制にとって重大な情報を取り扱っていた点を重大視。「失跡直後に中国に捜索チームを送り込んだが、所在を特定できていないようだ」と消息筋は指摘する。

 また、正恩朝鮮労働党委員長の指示で、国家保衛省と軍保衛司令部が今年に入って共同で、「背信者逮捕指揮部」を設置、脱北者や協力者の摘発に力を入れているという情報がある。幹部の失跡と関連がある可能性もある。

 

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