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【国際】

中国、北に「段階的支援」 非核化合意なら 習氏、正恩氏に伝達

 【北京=城内康伸】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席が今月七〜八日に遼寧省大連で北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した際、米朝首脳会談で非核化を巡る合意に達した場合、中国側は北朝鮮に対し、段階的な経済支援に乗り出すことが可能、との考えを伝えていたことが分かった。中朝関係筋が明らかにした。

 北朝鮮は十六日、米朝首脳会談の取りやめをちらつかせたが、強気の背景には、中国から支援の約束を取り付けたこともあるとみられる。

 米国は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の達成まで、北朝鮮への圧力を継続する方針だ。関係筋によると、正恩氏は習氏との会談で、非核化を終えれば、米国が本当に制裁解除や経済支援に応じるのかどうかについて不信感を吐露。米朝間で非核化の合意ができれば、中国独自の経済支援に踏み切るよう求めた。

 習氏は非核化を巡る包括的な合意が重要、との立場を強調した。その上で、北朝鮮が核・ミサイル開発の凍結を決め、「戦略の重心を経済建設に移すこと」への支持を表明。非核化の進展に応じ、中国として経済協力を拡大させていく、と伝えたとされる。

 習氏は八日の中朝首脳会談を終えるや、トランプ米大統領と電話で協議、「米朝双方が段階的に行動するよう望む」と述べ、北朝鮮が主張する「段階的で歩調を合わせた措置」に米国が応じるよう求めた。

 米朝会談の再考を警告するなど北朝鮮の態度変化について、トランプ氏は十七日、習氏が正恩氏に「影響を及ぼしている可能性がある」と述べている。

 外交筋は「米朝が合意すれば間もなく、中国は国連の制裁を巧みにすり抜ける形で支援に動くだろう」と指摘する。

 

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