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【国際】

イタリア、経財相差し替え EU懐疑派で新政権

 【パリ=竹田佳彦】三月の総選挙後に政治空白が続いていたイタリアで五月三十一日、組閣作業を中断していたコッタレッリ氏が首相を辞退し、欧州連合(EU)に懐疑的な議会多数派の推薦する法学者コンテ氏が再び首相に選任された。前回、マッタレッラ大統領の同意が得られなかった経済財務相を別人に差し替えた閣僚名簿が承認を得た。一日午後に宣誓式を開き、三カ月ぶりに政治空白が解消され政権が発足する。

 コンテ氏は大統領との会談後に記者会見し「国民の生活を良くするため強い意志で全力を尽くす」と語った。上下院で過半数を占め、連立政権を組むポピュリスト(大衆迎合)的な新興政党「五つ星運動」のディマイオ党首は副首相兼経済発展・労働相、極右政党「同盟」のサルビーニ書記長は副首相兼内相に就く。

 総選挙では、EUの緊縮財政や難民・移民施策に反発する国民の支持を集めた五つ星と同盟が躍進。過半数を得た勢力がなく連立交渉が難航する中で、最終的に両党の連立合意が成立した。政策では減税や最低所得保障など「バラマキ型」の施策を盛り込んだ。

 コンテ氏は五月二十三日に首相に任命当初、両党と協議して閣僚名簿を作成。しかしユーロ圏離脱論者とされるサボーナ元工業・民営化相の経財相起用を大統領が拒否したため組閣を断念した。大統領は再選挙を前提に政治色のない暫定政権を目指してコッタレッリ氏を新たに首相に任命し、両党も連立協議を始めたが、今度は状況を見るため組閣作業が再び中断。大統領は五月三十一日にコンテ氏を首相に再指名した。

 ANSA通信によると、サボーナ氏はEU政策担当相として入閣、経財相に経済学者のトリア氏を充てたことで大統領が同意した。

 

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