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【国際】

「素晴らしい能力 平和のために」 訪米の森さん、国連で訴え

5月31日、米ニューヨークの国連本部で、上映会参加者と言葉を交わす森重昭さん(中)=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】広島への原爆投下で死亡した米兵捕虜十二人の身元調査に尽力した広島市の歴史研究家森重昭さん(81)が三十一日、米ニューヨークの国連本部で公開集会に参加し、米国の原爆開発「マンハッタン計画」を引き合いに、「二十一世紀は素晴らしい国、素晴らしい人々の能力を平和のために使ってほしい」と訴えた。

 自身と米兵遺族らとの交流を描いた記録映画「ペーパー・ランタン(灯籠流し)」の上映に引き続いての質疑応答で、私財も投じて四十年にわたり調査に没頭した理由を「敵国ではなく、人間を調べたんです」と強調。米国へのメッセージを問われると「素晴らしい能力を人殺しには使ってほしくない」と呼び掛けた。

 国連の中満泉(なかみついずみ)・軍縮担当上級代表(事務次長)は冒頭「原爆投下にまつわる人間の物語を思い出すことは、国連の核廃絶に向けた取り組みの強い動機づけになる。被爆者は大きな力だ」とあいさつした。

 森さんは自身が調査した戦没者らの慰霊行事に参加したり遺族と会ったりするため五月二十二日から初めて訪米している。六月三日に帰国する。

 

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