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【国際】

イタリア、EU懐疑派政権が発足 3カ月政治空白 解消 

 【パリ=竹田佳彦】三月の総選挙後に政治空白が続いていたイタリアで一日、ジュセッペ・コンテ新首相(53)がローマの大統領府で就任宣誓し、ポピュリズム(大衆迎合主義)的な新興政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」の連立政権が発足した。

 「五つ星運動」のディマイオ党首(31)が副首相兼経済発展・労働相、「同盟」のサルビーニ書記長(45)は副首相兼内相に就任、政治経験のないコンテ氏を補佐する。経済財務相には経済学者トリア氏が就任し、ユーロ圏離脱論者とされるサボーナ元工業・民営化相は欧州連合(EU)政策担当相に就任した。

 コンテ氏は経財相の選任を巡る混乱で一時首相を辞退したが、候補者の差し替えで五月三十一日夜、マッタレッラ大統領に再び任命された。コンテ氏は宣誓式で「共和国への忠誠と、憲法と法律の順守、国益を守るため義務を果たすことを誓う」と宣言した。

 総選挙ではEUによる緊縮財政や難民・移民施策に反発する国民の支持を受けて、五つ星と同盟が躍進した。過半数を占める勢力がなく連立交渉が難航する中、両党が連立政権の樹立で合意。減税や最低所得保障など、政府の累積債務を拡大しかねない積極財政を進める方針だ。

 両党の推薦で首相に任命されたコンテ氏はサボーナ氏を経財相に充てようとして、欧州経済の混乱を懸念した親EU的なマッタレッラ氏から同意が得られず、一時組閣を断念した。再選挙を前提とした暫定政権に議論は移行したが、両党が再び連立政権を目指し閣僚名簿の差し替えを決めたことで組閣のめどがついた。

 

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