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【国際】

南シナ海 中国をけん制 米国防長官「軍事化に対抗も」

 【シンガポール=共同】マティス米国防長官は二日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説し、「米国はインド太平洋にとどまり続ける」として地域で指導力を発揮する意志を強調、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を強く批判して、必要なら「断固とした対抗措置」を取ると述べた。

 これに対し中国代表団トップの軍シンクタンク、軍事科学院の何雷副院長(中将)は「南シナ海の島しょへの駐軍と武器配備は中国の主権の範囲内だ。とやかく言うのは中国の内政に対する干渉だ」と反発。地域秩序の主導権を巡り米中が激しい応酬を繰り広げた。

 マティス氏は、中国が近隣国と主権を争う南シナ海に対艦ミサイルなどを配備したことを挙げ、「脅しと威圧」と批判。台湾の防衛能力強化のため米国の装備を積極的に提供すると訴え、台湾周辺に空軍機を展開させるなど軍事的圧力を増す中国をけん制した。

 マティス氏は中国との関係が改善するかは「中国の行動次第だ」との見解を示した。月内に訪中して南シナ海問題を協議する意向を示し、何氏は「歓迎する」と応じて米側との軍事対話を続ける姿勢を強調した。

 米国は一月発表の国家防衛戦略で中ロとの「大国間競争」を最優先課題に位置付けるなど、中国への対抗姿勢を鮮明にしてきた。中国がシルクロード経済圏構想「一帯一路」を通じて覇権確立を試みているとの警戒感も強い。

 マティス氏は演説で中国を念頭に「威圧なき係争の解決」や「略奪なき経済」の重要性を訴えた。域内各国には「中国と米国のいずれかを選択する必要はない」として、中国に国際法の順守と主権の尊重を促していくよう呼び掛けた。

 

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