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【国際】

天安門29年、北京厳戒 抗議警戒、遺族らを監視

天安門事件から29年となった4日、北京の天安門広場で警備に当たる武装警察隊員ら=共同

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 【北京=中沢穣】中国で民主化運動が武力弾圧された一九八九年の天安門事件から四日で二十九年を迎えた。北京では、警察当局が事件に注目が集まることを今も恐れており、遺族や民主派知識人らの動向を厳しく監視。天安門広場では抗議運動などを警戒して厳戒態勢が敷かれた。

 民主化運動に理解を示し失脚した中国共産党の故趙紫陽(ちょうしよう)元総書記の秘書・鮑〓(ほうとう)氏(85)らは四日を前に、北京を離れるよう命じられ、報道機関との接触も禁じられた。真相解明を求める遺族の会「天安門の母」のメンバーらも監視が強められ、外出が制限されている。

 「天安門の母」は習近平(しゅうきんぺい)国家主席に宛てた公開書簡を発表し、「事件は反人類的な犯罪だ。災害は終わらず、傷口は癒えていない」と振り返った。真相究明を求める声への弾圧が続いていることにも触れ、「このような大国の指導者が、年老いて病を患い、社会で最も弱い人々をなぜ恐れるのか」と訴えた。

 事件での犠牲者は当局発表では三百十九人だが、実際には数千人の学生らが軍に殺害されたとみられる。

※〓は、丹に彡

 

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