東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

同性婚ケーキ作り拒否、店主勝訴 米最高裁「信仰を考慮」

 【ニューヨーク=赤川肇】米西部コロラド州の洋菓子店主が宗教上の理由で同性婚のウエディングケーキ作りを断った是非が争われた訴訟があり、米連邦最高裁は四日、性的指向に基づく違法な差別と認めた州公民権委員会の認定を不当と判断、公民権委を支持した州裁判所の決定を破棄した。訴訟はトランプ米政権が店主側支持を表明して注目されたが、信仰によるサービス拒否の是非そのものには踏み込まなかった。

 最高裁判事九人中七人が賛成。最高裁では同性愛者への商品提供を拒んだ生花店を巡る別の訴訟も争われているが、保守派のケネディ判事は「同様の事案の結論には、さらなる検討を待たなければならない」と述べるにとどめた。

 決定要旨によると、男性同士のカップルは二〇一二年、店主が結婚披露宴用のケーキ作りを断ったのは州の差別禁止法に抵触するとして公民権委に提訴。キリスト教徒の店主は「信仰に反するケーキづくりを強いられるのは表現の自由や信教の自由の侵害だ」と主張したが、公民権委はカップルの訴えを認め、州裁判所も支持していた。しかし最高裁は、公民権委での「信教の自由や信仰は差別を正当化する方便に使われてきた」という一部委員の発言を問題視し、「店主の信仰が中立的に考慮されなかった」と判断した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報