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【国際】

北の非核化は疑問、会談後考え戦略を 米戦略国際問題研 上級研究員

米戦略国際問題研究所のスー・ミ・テリー上級研究員

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 一時は首脳会談が中止となったが、その後に北朝鮮はトランプ大統領を称賛し、融和的な姿勢をみせた。今まで見たこともない反応だった。北朝鮮が何としてもこの会談を開きたかったという証拠といえる。

 既に(南北境界線のある)板門店(パンムンジョム)とシンガポール、先日のニューヨークの三カ所で事前協議が行われた。米中央情報局(CIA)でかつて北朝鮮情勢の分析を担当していたが、CIAなどによる情報機関同士の四つ目の交渉もあったはずで、それらを踏まえ、何らかの合意に至るだろう。北朝鮮は非核化に向け段階を踏むかのような姿勢をみせ、トランプ大統領は「大成功だ」というはずだ。

 だが、北朝鮮が核を完全に放棄するとは思えない。完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を達成できるかは疑問だ。特に「検証」の面では不可能に近い。

 北朝鮮は非核化に応じるといい、一つか二つの核施設を破壊するだろう。その上で「これ以上は時間がかかる」と言い出すはずだ。正恩氏は非常に賢く交渉しているし、今後もそうだろう。現状では米側よりも有利に立っているようにみえる。トランプ政権は、会談後の先を見据えた戦略を立てなければならない。 (ワシントン・石川智規、写真も)

 

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