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【国際】

トニー賞「地域劇場賞」 故寺山修司さんら公演「ラ・ママ実験劇場」

「現存する最古のオフ・オフ・ブロードウェー劇場」といわれるラ・ママ実験劇場=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】米演劇界で最も権威あるトニー賞の授賞式が十日午後(日本時間十一日午前)にあり、ニューヨークで半世紀以上、日本を含む海外の現代演劇を広く紹介してきた「ラ・ママ実験劇場」が地域劇場賞を受賞する。劇場の人たちは「次世代にバトンを引き継ぐ使命感で頑張ってきた。間違いではなかった」と喜んでいる。

 ブロードウェーの商業主義に対抗する「オフ・オフ・ブロードウェー」と呼ばれる前衛劇運動の中、黒人女性の故エレン・スチュワートさんが一九六一年にマンハッタンに創設。人種や国籍、性別を問わず幅広い創作に表現の場を提供してきた。

 五月発表の授賞理由は「ニューヨークの演劇の中心。芸術家が成長、創造、限界を押し上げられる空間」と評された。

 日本との縁も深い。劇作家の故寺山修司さんが六六年にスチュワートさんを訪ね、七〇年に代表作「毛皮のマリー」を上演。財政難による存続危機を乗り越えた九〇年代に、かつて舞台に立った米俳優ロバート・デニーロさんらが尽力したほか、日本からも多額の寄付が集まったという。

 名古屋市出身で六八年からニューヨーク在住の演劇プロデューサー仙石紀子さん(78)はラ・ママの功績を「アングラ演劇の草分けで多くの演劇・劇場関係者を育て、今も続けている」と話す。授賞式は十日午後八時からマンハッタンのラジオシティ・ミュージックホールで。

 

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