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【国際】

北、完全非核化署名 具体策示されず 米「体制保証」 初の首脳会談

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 【シンガポール=石川智規】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は十二日、シンガポールで史上初の米朝首脳会談を開いた。会談終了後、両首脳は共同声明に署名し、朝鮮半島の「完全な非核化」と北朝鮮の「体制保証」に取り組むことを明記した。ただ目標の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」は議論されず、検証方法など具体策は先送りされた。またトランプ氏は会談後の記者会見で、日本人拉致問題について「もちろん提起した」と述べたが、具体的な内容には言及しなかった。

 共同声明は、両首脳が「初の歴史的会談」を開き、新たな米朝関係の確立に向けて誠実な議論をしたと評価。米朝両国は朝鮮半島の持続的な平和体制の構築に取り組むとした。

 また、北朝鮮は四月二十七日に南北首脳が行った「板門店(パンムンジョム)宣言」を再確認。米朝は朝鮮戦争(一九五〇〜五三年)中の捕虜や行方不明兵士らの遺骨収容を進めることでも合意した。

 トランプ氏は署名式で「非核化のプロセスはきわめて早く始まる」と強調。正恩氏は「世界はおそらく重大な変化を見ることになるだろう」と応じた。

 共同声明に署名後、トランプ氏は記者会見し、当初求めていた非核化の検証方法について「技術的、科学的に長い時間がかかる」と指摘、「彼(正恩氏)は非核化に取り組む。私は直感している」と述べた。適切な時期に訪朝し、正恩氏を米ホワイトハウスに招待する意向も示した。

 また、正恩氏が「ミサイル実験場を解体すると話した」と明かし、北朝鮮の非核化に向けた姿勢を評価する材料になったことを示唆。その上で非核化に向けた具体的な作業はポンペオ国務長官らが「来週、北朝鮮と協議を始める」とした。

 このほか、米韓合同軍事演習は「挑発的だ」と述べて当面実施しないことを表明し、在韓米軍の縮小や撤退の可能性にも触れた。朝鮮戦争については「間もなく終了するという希望がある」と話し、休戦状態から終結宣言に向け調整を進める考えを示した。

 トランプ氏が日本人拉致問題を提起したことに関し、安倍晋三首相は「(日朝の)二国間で解決していかなければならないと決意している」と語った。

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