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【国際】

米朝会談報道、北「段階別非核化で一致」

 【シンガポール=城内康伸】北朝鮮の朝鮮中央通信は十三日、シンガポールで行われたトランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談の内容を報じ、両首脳が朝鮮半島の非核化を実現するには「段階別、同時行動の原則を順守することが重要」との認識で一致したと伝えた。

 正恩氏は、見返りを伴う「段階的で歩調を合わせた措置」を重ねて求めてきた。トランプ氏が正恩氏の主張を受け入れたことを強調した形だ。こうした内容は共同声明や米側の説明に含まれておらず、今後の米朝交渉で対立を生む可能性もある。

 北朝鮮の報道では、日本人拉致問題について触れていない。

 十三日付の労働党機関紙・労働新聞は一〜三面の全面を首脳会談の内容報道にあて計三十三枚の写真を掲載。四面に掲載された共同声明の全文は米側発表とほぼ同じ内容だった。

 同通信によると、正恩氏は会談で「米側が関係改善に向けた真の信頼構築措置を講じれば、それに応じて、次の段階の追加的措置を取ることができる」との立場を表明。「相手を敵視する軍事行動を中止する勇断をまず下すべきだ」と要求した。

 トランプ氏は米朝対話が続く間、米韓合同軍事演習を中止する意向を表明し、交渉を通じた関係改善に従って、北朝鮮への制裁を解除できる、とも伝えたという。

 正恩氏は朝鮮半島の平和と非核化、敵視政策の解消を実現するためには「これを担保する法的・制度的措置を講じねばならない」と主張した。平和協定や不可侵条約の締結を念頭に置いたとみられる。

◆トランプ氏楽観「迅速に非核化」

 【シンガポール=石川智規】米朝首脳会談から一夜明けた十三日、トランプ米大統領は自身のツイッターで、金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談によって「世界は潜在的な核の大惨事から大きく後退した」と強調。「ミサイル発射や核実験はもうない。ありがとう金委員長、われわれの会談は歴史的だった」と自賛した。

 トランプ氏は「金委員長が彼の国民の明るい未来に向け大きな第一歩を踏み出した。感謝したい」と謝意を述べるとともに、「前例のない会談は、真の変化が可能であることを証明した!」と書き込んだ。

 また、米FOXニュースのインタビューでは、正恩氏が「帰国後、即座に非核化に向けたプロセスを始めるだろう」と強調した。

 正恩氏との対話を通して「彼(正恩氏)は非核化が必要だと理解し、実行したいと考えている」と指摘。「非核化のプロセスは迅速に進む」と楽観的な見通しを示した。

 これに対し野党民主党からは批判の声が相次いでいる。同党上院トップのシューマー院内総務は米議会内で演説し、「外交による成功とは、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化だ」と指摘。目的が果たされない場合は「同盟国と共に最大限の圧力を再開する必要がある」とくぎを刺した。

 同党下院トップのペロシ院内総務は「非核化へのあいまいな約束で米国が譲歩した」とトランプ氏の交渉姿勢を批判した。

 

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