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【国際】

米韓 8月演習中止発表 非核化進展狙い譲歩

 【ワシントン=後藤孝好】米国防総省は十八日(日本時間十九日)、八月に実施予定だった定例の米韓合同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を中止すると発表した。トランプ米大統領は米朝首脳会談後の記者会見で「戦争ゲームは費用がかかるし、挑発的だ」と表明していた。関係改善に真剣な姿勢を示して、北朝鮮が非核化への具体的な行動を取るよう促す狙いがある。米韓が合同軍事演習を中止するのは北朝鮮が核開発の凍結に応じた一九九四年以来、二十四年ぶり。

 トランプ氏は、在韓米軍についても「巨額の金がかかるから、できるだけ早く軍を撤退させたい」と述べ、米朝交渉で取引材料とする方針を示す。

 一方で軍事演習の中止により、有事の際の即応態勢が損なわれるとの懸念が根強いほか、在韓米軍の撤退や縮小の議論が本格化すれば、東アジアでの米軍の影響力の低下を招く可能性もある。

 国防総省は声明で、追加的な措置について米韓で引き続き協議し、「朝鮮半島以外の太平洋での演習には影響はない」と強調。ハワイ沖などで行われる環太平洋合同演習(リムパック)などは予定通り実施する方向だ。マティス国防長官やポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が週内に今後の対応を検討するという。

 軍事演習の中止を巡っては、トランプ氏は誠実な交渉が行われている間は実施しないとする一方で「交渉が決裂したら即座に(演習を)始められる」と書き込み、非核化への迅速な対応を求めていた。

 米韓は北朝鮮の核開発をめぐる「米朝枠組み合意」を受け、軍事演習「チームスピリット」を中止したことがある。

 

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