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【国際】

金鍾泌元韓国首相 死去 日韓正常化に尽力 知日派

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 【ソウル=境田未緒】韓国の大物政治家で、一九六五年の日韓国交正常化に尽力した金鍾泌(キムジョンピル)元首相が二十三日午前、ソウル市内で死去した。九十二歳だった。元首相側の関係者が明らかにした。八時十五分(日本時間同)、自宅から病院に救急搬送されたが、すでに亡くなっていた。

 韓国政界有数の知日派として知られ、韓日議員連盟の役員も長く務めるなど、日本の政治家とも太いパイプを築いて日韓交流に大きな役割を果たした。

 一九六二年、情報機関、韓国中央情報部(KCIA)の初代部長として、大平正芳外相(当時)との間で、日本の経済協力額など合意事項を記した「金・大平メモ」をまとめ、日韓国交正常化交渉に弾みをつけた。

 朴正熙(パクチョンヒ)政権下で中央情報部長、首相などを歴任し、その後も政界で活躍。金泳三(キムヨンサム)、金大中(キムデジュン)の両元大統領とともに「三金時代」を築いた。政敵だった金泳三氏と九二年、金大中氏と九七年に手を組んでそれぞれ大統領に当選させ、金大中政権下では首相を務めた。二〇〇四年に政界を引退し、〇八年に脳卒中に倒れたが、その後も政界に影響を及ぼした。

 金鍾泌元首相の死去を受け、韓国大統領府は「韓国現代政治にのこした故人の足跡は消えない。詩と書、画に親しんだ故人は豪快な笑いで殺伐とした政治の世界に余裕と趣を与えた」と金氏の存在感の大きさをたたえ、弔意を表明するコメントを発表した。

 

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