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【国際】

トルコ、エルドアン大統領が再選 権限集中、長期政権へ

25日、トルコの首都アンカラで、大統領選で勝利宣言し与党AKP本部で支持者らにあいさつするエルドアン大統領(左)と妻エミネさん=ゲッティ・共同

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 【カイロ=奥田哲平】二十四日に実施されたトルコ大統領選で、選挙管理委員会は二十五日未明、エルドアン大統領(64)が過半数を獲得して再選されたと発表した。トルコは選挙後、議院内閣制から実権集中型の大統領制に移行。首相時代の二〇〇三年からトルコを率いるエルドアン氏は、二十年以上の「超長期政権」を視野に入れた。

 トルコのニュース専門テレビNTVによると、開票率98%で、エルドアン氏の得票率は52%、最大野党「共和人民党」(CHP)のインジェ議員(54)は30%だった。

 議会選(一院制=定数六〇〇)はエルドアン氏率いるイスラム政党「公正発展党」(AKP)が第一党を維持。連立を組む右派政党と合わせて過半数を占め、政権基盤を盤石にした。両選挙の投票率は約87%。

 エルドアン氏は二十四日夜、最大都市イスタンブールで「国民から大統領の職務を託された」と勝利宣言。「民主主義を傷つけることがないように願う」とも述べ、野党側に結果を受け入れるよう促した。

 大統領選は、エルドアン氏の実質的な信任投票だった。エルドアン氏は経済成長の実績を強調し、テロ対策を名目にした「強い指導者」像を演出。トルコは昨年四月の改憲で、儀礼的な存在だった大統領が行政トップとなり、国会の解散権や司法人事にも影響力を持つ。独裁化を懸念する野党側は、議院内閣制に戻すべきだと主張していた。

 大統領の任期は五年、連続二期まで。現任期は換算されないため、最長で二〇二八年まで続投できる。

 トルコでは一六年七月に軍のクーデター未遂事件が起きて以来、非常事態宣言が続く。メディア規制や公務員らの大量追放などを進めたエルドアン政権と、人権問題を重視する欧米の関係は悪化したままだ。

<レジェプ・タイップ・エルドアン氏> 1954年2月、イスタンブール生まれ。貧困地区で育った庶民派で、イスラム主義に基づく政治を目指す運動に10代から加わった。94年にイスタンブール市長に当選。在任中に宗教的な詩を演説に引用したことで有罪判決を受け服役。2001年にAKPを結成し、03年に首相就任、3期目途中の14年に大統領に当選した。エミネ夫人と子ども4人。サッカーファンで知られ、日韓ワールドカップ(W杯)観戦のため私的に訪日し話題になった。

 

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