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【国際】

親子引き離し写真 実は同じ施設に トランプ政権「恥ずべき」メディアに攻勢

 【ニューヨーク=赤川肇】米メディアがトランプ米政権の親子を引き離す不法移民政策の象徴として泣いている女児の写真を報道したが、実は母親と女児は一緒の施設に収容されていたと判明し、政権側は「民主党とメディアが自説を押し通すために女児を食いものにした。恥ずべきだ」(サンダース米大統領報道官)と攻勢に出ている。

 米国境警備当局に拘束された母親を女児が泣きながら見上げる場面とされた写真は、十二日に南部テキサス州のメキシコ国境近くで撮影され、米写真通信社ゲッティ・イメージズが世界に配信。米誌タイムが「取り締まり犠牲者の象徴」と女児の姿だけを切り取り、トランプ氏と向き合う構図の表紙に仕立てるなど、多くのメディアが親子分離政策を伝える文脈で使った。

 しかし、米当局者が米CBSテレビに「あの母娘は一度も引き離されていない」と証言。母親の夫で女児の父親という男性も二十一日、ワシントン・ポスト紙の取材に、三日に中米ホンジュラスを出発した母娘が、テキサス州の施設で一緒に収容されているとホンジュラス政府から連絡を受けたことを明らかにした。

 男性は一方、五月以降だけで二千人を超える子どもを親から引き離した不法移民政策を「人権侵害」と非難。トランプ氏に「自分の胸に手を当てて」と求めた。

 この写真をフェイスブックに載せた移民・難民支援団体には、二十五日までに五十二万人から計二千万ドル(二十一億九千万円)超の寄付金が寄せられている。

 

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