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【国際】

米国防長官 訪中 北非核化 協力要請か

 【北京=中沢穣】マティス米国防長官が二十六日、北京に到着した。国防長官の訪中は二〇一四年四月のヘーゲル氏以来。南シナ海や台湾の問題をめぐって米中の摩擦が続く中、北朝鮮問題では中国側に引き続き協力を求めるとみられる。二十八日まで滞在し、魏鳳和(ぎほうわ)国務委員兼国防相らと会談するほか、習近平(しゅうきんぺい)国家主席と面会するとみられる。

 AP通信によると、マティス氏は北京に向かう専用機内で記者団に「対話のために訪中する。まずは耳を傾けたい」と中国への批判を避け、協調姿勢を示した。中国国防省も二十五日、「米国との軍事関係発展を重視している」と対話に前向きな声明を出した。

 中国は三カ月間に三回、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の訪問を受け入れ、北朝鮮への影響力を誇示。米国は北朝鮮の完全非核化に向けた中国の役割を重視しており、マティス氏は制裁継続などで歩調を合わせるよう求めるとみられる。

 しかし、対中強硬派とされるマティス氏は昨年一月の就任以来、中国の覇権的な動きに警戒感をあらわにしてきた。南シナ海での人工島造成については「軍事要塞(ようさい)化を進めている」と非難する一方、中国が圧力を強める台湾の蔡英文(さいえいぶん)政権に「必要な武器を供与する」と明言。米国は、五月に環太平洋合同演習(リムパック)に中国海軍を招待しないことを発表し、南シナ海に艦船を送る「航行の自由」作戦も継続している。

 国防長官だったヘーゲル氏が一四年に訪中した際、中国は空母「遼寧」の視察を認めるなど透明性をアピールしたが、当時に比べ米中関係は緊迫。トランプ米政権は中国を「戦略的競争国」と位置づけており、中国側は米政権の強硬姿勢にいら立ちものぞかせる。

 共産党機関紙、人民日報系の環球時報は二十六日付の社説で「衛星写真を見て(中国の)戦略的野心を勘繰るよりも、対話は緊張緩和に役立つ」と皮肉った。マティス氏は中国に続いて韓国と日本を訪問する。

 

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