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【国際】

米新聞社で銃撃、5人死亡 メリーランド州 脅迫投稿の男拘束

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 【アナポリス=石川智規】米東部メリーランド州アナポリスの地元新聞社キャピタル・ガゼットの編集室に二十八日午後(日本時間二十九日早朝)、銃を持った男が押し入って発砲し、地元警察によると、記者ら少なくとも五人が死亡、二人が負傷した。警察は容疑者の男を拘束し、身元や詳しい動機などを調べている。

 警察発表や米メディアの報道によると、男は単独で編集室に侵入し、散弾銃とみられる銃で発砲。調べに対し、身元や動機などの供述を拒んでいる。AP通信は、男が身元や犯罪歴を特定できないよう、指紋を削り取っていたと報じた。

 地元警察は二十八日夕の現場建物前での記者会見で、容疑者は同州在住の三十代の男としたが、さらに捜査が必要として氏名は公表しなかった。また、ソーシャルメディアを通じて同紙に脅迫めいた投稿をしていたと明らかにし、新聞社に何らかの恨みがある可能性を示唆した。

 米NBCテレビは、男の氏名はジャロッド・ラモス容疑者(38)で、二〇一二年に名誉毀損(きそん)で同紙を訴えていたと報じた。

 事件当時、現場に居合わせた同紙のフィル・デービス記者は自身のツイッターで「銃を持った男がガラスドア越しに何人もの従業員を撃った」と書き込んだ。

 さらに「何人もが撃たれている銃声を自分の机の下で聞いていることほど恐ろしいことはない」「今、犯人が銃弾を装填(そうてん)する音を聞いている」と惨劇の状況を生々しくつづった。デービス記者はその後、脱出して難を逃れた。

 同紙はメリーランド州ボルティモアの有力紙ボルティモア・サンが所有。米ブルームバーグ・ラジオは「地元ニュース主体でイデオロギーの強い論調は少なく、ガゼット紙が狙われた理由は判然としない」と伝えた。

 同紙の建物はショッピングモールに隣接し、事件発生後、買い物客らは一斉に避難を求められた。規制線の外から様子を見守っていた近くに住む女性(36)は、中学生の子ども二人と様子を見守りながら「とても悲しい出来事。こんなにたやすく銃撃事件が起きる状況は異常だ」と嘆いた。

 

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