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【国際】

タイ、洞窟不明1週間 水との闘い続く

6月30日、タイ北部チェンライ郊外の洞窟近くで、洞窟の排水作業を行う係員=山上隆之撮影

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 【チェンライ(タイ北部)=山上隆之】タイのチェンライ郊外の洞窟で、地元サッカーチームの少年ら十三人が行方不明になってから、六月三十日で一週間。軍や警察などによる徹夜の捜索にもかかわらず、消息は依然つかめない。現場付近では時折激しい雨が降り、水との闘いが続いている。

 内部にたまった水を抜くため、洞窟周辺では複数のパイプの敷設作業が続けられた。新たなパイプから水が勢いよく飛び出したものの、作業員の声はさえない。「これは昨日までの水だ。先ほど降った雨はまた洞窟に流れ込んでしまう」

 洞窟内には水没した地点が数カ所あるといい、タイ海軍特殊部隊のダイバーたちの行く手を阻む。排水作業には日本政府が数年前に供与したポンプ車二台も投入された。海軍によると、三十日になって水位がようやく下がり始め、少年らが閉じ込められたとみられる洞窟の奥に空気ボンベを運ぶ作業を開始した。

 だが、予断は許さない。専門家ら三人を派遣した日本の国際協力機構(JICA)の担当者は「水を抜く作業も大切だが、洞窟内部への新たな水の流入を防ぐ手だても考えなければ」と指摘。付近の地形図も取り寄せて対応策を検討するという。

 三十日は救出に備え、ミャンマー国境に近い現場から、近くの病院までの搬送訓練を初めて実施した。警察官らが周辺道路を規制し、救急車を実際に走らせた。待機中の女性看護師(41)は「少年たちは長時間閉じ込められ、危険な状態。一刻も早く救い出してほしい」と祈るように語った。

 

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