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【国際】

正恩氏、中朝国境地帯を視察 経済協力推進 念頭か

中国との国境付近にある北朝鮮北西部のアシ総合農場を視察する金正恩氏(左)。朝鮮中央通信が6月30日に報じた。撮影日時は不明=朝鮮通信・共同

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 【北京=城内康伸】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は六月三十日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が、中国と国境を接する鴨緑江に浮かぶ平安北道薪島(ピョンアンプクトシンド)郡を視察した、と伝えた。正恩氏は繊維原料となるアシの生産を増やすとともに、化学繊維原料の基地として整備するよう指示した。視察の日時は不明。

 正恩氏の動静が報道されるのは、六月十九〜二十日の訪中以降初めて。視察には中国を担当する金成男(キムソンナム)党国際部副部長が同行しており、中朝経済協力の推進を念頭に置いた活動ではないか、との見方がある。

 同通信によると、正恩氏は「薪島郡を化学繊維原料基地としてしっかりと整備し、アシを増産することはわが国の化学工業の自立性を強化するための重要な事業だ」と強調した。

 薪島郡は北朝鮮との国境にある中国遼寧省丹東(りょうねいしょうたんとう)市に近接。北朝鮮が二〇一一年六月に政令で、中国資本を利用して工業団地などを建設する「経済地帯」に決定した黄金坪(ファングムピョン)が地域内にある。この中朝経済協力事業は一三年十二月に処刑された正恩氏の叔父、張成沢(チャンソンテク)元国防委員会副委員長が主導したとされるが、事業は進んでいない。

 正恩氏が三度の訪中で深まった中国との関係をてこに、再び同地域での経済活動を活発化させる可能性もある。

 

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