東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

メキシコ大統領 左派圧勝 汚職根絶や治安対策 強調

 メキシコで一日、ペニャニエト大統領の任期満了に伴う大統領選が投開票され、野党の新興左派政党「国家再生運動」のアンドレス・ロペスオブラドール元メキシコ市長(64)が当選を確実にした。汚職や貧困、麻薬絡みの暴力がまん延する中、既成政党への国民の失望感が左派政権を誕生させた。(ニューヨーク・赤川肇)

 四人が立候補。選管当局の中間まとめでは、ロペスオブラドール氏の得票率は53%台に達し、野党・国民行動党のアナヤ前党首(39)の22%、与党・制度的革命党のミード前財務公債相(49)の16%を圧倒した。

 ロイター通信によると、ロペスオブラドール氏は勝利演説し、「汚職を根絶するのが新政権の使命だ」などと語った。

 メキシコでは、政府が麻薬組織の取り締まりを強化する中、組織間の利権争いが激化、暴力や汚職が深刻化している。内務省によると、昨年の殺人事件は過去最多の二万五千件、犠牲者は二万九千人を超えた。

 ロペスオブラドール氏は選挙戦で、治安対策と貧困対策の重要性を強調。汚職撲滅や公務員の賃金抑制で浮かせた資金を福祉や奨学金の拡充に回すと訴えたが、国内ではポピュリズム(大衆迎合)的な主張との指摘もある。

 外交面では、メキシコ国境から米国に入る不法移民についてメキシコ政府の責任を問うトランプ米大統領を「無責任で弱い者いじめだ」と批判。一方で、隣国として「良好な互恵関係を目指す」と現実主義的な立場も示唆しており、対米姿勢は定まっていない。

 トランプ氏は一日夜、ロペスオブラドール氏の当選確実が報じられると、ツイッターで「一緒に働くのを楽しみにしている。両国のためにすべきことは数多い!」と祝意を表した。

 新大統領任期は十二月から六年。再選は禁止。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報