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【国際】

劉霞さん中国出国、独に ノーベル平和賞・故劉暁波氏の妻

 【北京=中沢穣】中国の民主活動家でノーベル平和賞を受賞した故劉暁波(りゅうぎょうは)氏の妻劉霞(りゅうか)さん(57)が十日、中国を出国し、北京から空路でヘルシンキを経由しベルリンに到着した。家族や友人らが明らかにした。体調を崩していた劉霞さんはドイツでの治療を希望していたが、これまで中国当局が軟禁を続けていた。劉暁波氏の死去から一年となる十三日を控え、中国当局は国際社会の批判が高まるのを恐れ、出国を認めたとみられる。

 劉霞さんの弟の劉暉(りゅうき)さんは十日、ネット上に「姉はすでに北京を離れて欧州に向かい、新しい人生を始める。彼女を助けてくれた人たちに感謝する」との声明を出した。劉霞さんは弟と一緒の出国を希望していたが、認められなかったもようだ。

 劉暁波氏は、中国の民主化を求める「〇八憲章」の起草を主導したことなどから、二〇〇九年に国家政権転覆扇動罪で懲役十一年の判決を受けた。一〇年に獄中でノーベル平和賞を受賞すると、当局は法的な根拠なく劉霞さんを北京の自宅に軟禁した。昨年七月に劉暁波氏が多臓器不全で死去した後は、外部との接触が厳しく制限されていた。

 中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長は十日、「出国はドイツで治療を受けたいという劉霞本人の意思に基づくものだ」と述べた。

 

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