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【国際】

米兵遺骨返還協議に北、現れず 板門店 米側は待ちぼうけ

 【ソウル=上野実輝彦】米韓両軍を統括する米韓連合司令部は十二日、朝鮮戦争(一九五〇〜五三年)で死亡した米兵の遺骨返還を巡り、南北軍事境界線上の板門店(パンムンジョム)で同日開催予定だった米国と北朝鮮の実務者協議が実施されなかったと明らかにした。韓国の聯合ニュースは同日、北朝鮮側が米側に対し、将官級会談に格上げして十五日に実施するよう提案したと報じた。

 聯合によると、米側は十二日、交渉のため板門店で待機していたが、北朝鮮側の担当者が現れなかった。米側から電話で連絡を取ったところ、将官級会談の提案があったという。

 聯合は消息筋を引用し「遺骨問題を協議する格を高め、返還手続きを早期に妥結する目的」だとの見方を伝えた。

 六月十二日にシンガポールで行われた米朝首脳会談後も北朝鮮の非核化が進展を見せない中、十一月に中間選挙を控えるトランプ米大統領にとって戦没米兵の遺骨返還は重要な政治課題の一つ。北朝鮮にはトランプ政権に揺さぶりをかけながら交渉を進めることで、米朝対話の主導権を握ろうとする意図もありそうだ。

 米朝は、六月の首脳会談の共同声明で遺骨収集に関する協力を盛り込んだ。七月六〜七日のポンペオ米国務長官の訪朝では、米朝が七月中旬に遺骨返還協議を行うことで合意した。

 しかし北朝鮮はその直後、米側の交渉姿勢を「強盗さながらに非核化要求だけを持ち出した」と強く批判していた。

 

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