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【国際】

中東・アフリカ重視 中国外交揺るがず 習氏、きょうから歴訪

中国福建省アモイ市で2017年9月に開かれたBRICS首脳会議で、手を取り合う各国首脳。中央は中国の習近平国家主席=共同

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 【北京=中沢穣】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席が十九〜二十八日の日程で中東・アフリカの五カ国を歴訪する。今年三月に習氏が国家主席に再任されてから初めての外国歴訪。九月には北京でアフリカ諸国の首脳が集まる「中国・アフリカ協力フォーラム」も予定しており、中国は資源確保や国際社会での発言力強化などに向け、中東・アフリカへの外交攻勢を強めている。

 訪問するのは中東のアラブ首長国連邦、アフリカのセネガル、ルワンダ、南アフリカ、モーリシャス。二十五〜二十七日は南アフリカのヨハネスブルクで開かれる新興五カ国(BRICS)首脳会議に出席する。

 習氏は二〇一三年三月の主席就任後初の外遊でも、ロシアに続いてアフリカ諸国を歴訪しており、アフリカ重視を鮮明にしている。孔鉉佑(こうげんゆう)外務次官は十三日、「発展途上国に向けて重大な外交活動を行う」と意義を強調した。アフリカでは台湾と国交があるのは一国にまで減っており、中国はアフリカでの影響力をさらに強め、台湾との結び付きを断ち切ろうとしている。

 中国は経済圏構想「一帯一路」を旗印に、ケニアやエチオピアで鉄道を敷設するなどインフラ建設への支援を拡大させている。今回の歴訪ではインフラ建設のほか投資拡大や共同資源開発などが協議される。多くのアフリカ諸国にとって中国は最大の貿易相手国であり、人民元による直接取引の拡大も図る。

 中国やロシア、インドなどで構成するBRICSの首脳会議では、保護主義を強めるトランプ米政権をにらみ、自由貿易や多国間貿易の促進を訴える。「アフリカにおけるBRICS」をテーマに掲げ、アフリカ九カ国の首脳も招待している。

 また中国は一帯一路の物流ルートが通る中東への関与を強めており、習氏はアラブ首長国連邦で中東との協力を拡大させる意向を改めて示す。習氏は十日に北京で開かれた中国・アラブ諸国協力フォーラム閣僚級会議でアラブ諸国の産業振興プロジェクトに二百億ドル(約二兆二千億円)を融資すると表明している。

 一方で欧米を中心に、中国の手法には批判や警戒感が強い。米政府系の海外民間投資公社の幹部は十六日、ヨハネスブルクでロイター通信の取材に、「中国はアフリカなどの発展途上国に必要以上に規模の大きいインフラ建設を押しつけ、借金地獄に陥れている」と批判した。

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