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【国際】

ホルムズ海峡 大規模演習準備か 強硬イラン、米けん制

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 【カイロ=奥田哲平】ロイター通信は一日、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」が近く、ペルシャ湾で大規模な軍事演習を実施する準備を進めていると報じた。トランプ米政権がイラン産原油の禁輸政策で締め付けを強める中、イランは対抗措置としてホルムズ海峡の封鎖を示唆。演習は七日の経済制裁の再発動を前に、米国をけん制する狙いがある。

 イランメディアは演習について報じていない。ロイターによると、百隻以上の小型艦船が参加する見通しで、一両日中に実施される可能性がある。バーレーンに第五艦隊司令部を置く米軍との緊張が一気に高まる恐れがある。米CNNテレビによると、ペルシャ湾内では現在、ミサイル駆逐艦一隻が航行し、ほかの艦船も近くに展開している。

 革命防衛隊やイラン海軍は、ペルシャ湾でたびたび演習を行っており、二〇一五年には米空母に見立てた模造船をミサイルで撃沈する様子を国営テレビが放送。昨年二月には最新の地対艦ミサイルを試験発射した。革命防衛隊のジャファリ司令官は先月三十一日、「非人道的な制裁に耐え、最終的な勝利を達成するまで、イランは抵抗する」と対決姿勢を強調した。

 トランプ政権は五月、イランや英仏独中ロと結んだ核合意からの離脱と経済制裁の復活を表明。今月七日に始まる制裁に続き、十一月には石油関連取引も制裁対象になる。米国が各国にイラン産原油の全面輸入停止を要請したのに対し、ロウハニ大統領がホルムズ海峡封鎖を示唆。トランプ氏が「二度と脅してはならない」と警告するなど、非難の応酬が続いている。

 ホルムズ海峡はイランとオマーンの間にある幅五十四キロの海域で、世界の原油の二割が通過する中東産原油の重要航路。85%以上が日中韓やインドなどアジア向けだ。海峡封鎖論は、核開発疑惑による経済制裁を受けたアハマディネジャド前政権も脅し文句として使ったが、自らの首を絞めることになるため、非現実的との見方が強い。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)は迂回(うかい)パイプラインを敷設している。

 

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