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【国際】

展示モアイ像「返して」 チリ・イースター島 大英博物館に

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 【ロンドン=沢田千秋】南太平洋にある世界遺産、チリ領イースター島の地元当局が、百五十年前に持ち去られ英国の大英博物館に所蔵されているモアイ像=写真、ゲッティ・共同=の返還を求めている。英紙ガーディアンなどが報じた。

 大英博物館は英紙デーリー・テレグラフに対し、正式な返還要請は受けていないとしつつ「毎年六百万人が訪れる博物館での恒久的な展示は、大きな公共の利益がある」として応じない構えだ。

 モアイ像は高さ約二・四メートルの「ホアハカナナイア」で、背面に鳥人が描かれている。一八六八年に英海軍「トパーズ号」のリチャード・パウエル船長がビクトリア女王への贈り物として献上し、翌年、大英博物館に寄贈された。

 イースター島には九百以上の人型の像があるが、大半は六世紀から十七世紀に、火山灰などが凝結してできた凝灰岩(ぎょうかいがん)で彫られた。しかし、ホアハカナナイアは玄武岩が使われた珍しい像で、イースター島の地元当局はチリ政府に返還への支援を要請。チリ政府も賛同している。

 モアイ像は島を守る霊的な力があると信じられており、ホアハカナナイアは地元の言語ラパ・ヌイで、盗まれた、または隠された友達という意味。地元当局は「(返還は)欧州の探検家に私たちの権利が侵された悲しい歴史を終わらせる象徴になる」としている。

 大英博物館の所蔵品を巡ってはエジプトなどが持ち出された歴史的彫像などの返還を求めている。

 

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