東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

「宇宙軍」実現には難題 米議会承認や巨額予算

 【ワシントン=石川智規】トランプ米政権は九日、中国やロシアの宇宙進出に対抗する狙いで二〇二〇年までに「宇宙軍」を創設すると発表した。米軍に新たな軍が発足すれば一九四七年の空軍創設以来。トランプ氏は強い意欲を示すが、議会の承認や巨額の予算が必要となり、実現へのハードルは高い。

 トランプ氏はここ数カ月、演説などで「宇宙軍を真剣に検討している」と表明してきた。マティス国防長官や米空軍など防衛当局は、予算膨張や米軍組織の肥大化につながるとして消極的な姿勢を示していた。

 トランプ氏は六月、ホワイトハウスでの演説で国防総省に対し「必要な手続きをただちに開始するよう指示する」と強調。マティス氏らは重い腰を上げ、八月九日に創設に向けた議会報告書をまとめた。

 ペンス副大統領は九日の国防総省での演説で中ロの宇宙空間への進出を指摘して「宇宙が戦闘領域に変わる新時代に、新たな脅威に立ち向かわなければならない」と必要性を訴えた。

 ペンス氏は「二〇年までに創設に向けた関連法案を提出する」と説明。議会に対し、今後五年で八十億ドル(約八千九百億円)を予算化するよう求めた。実現すれば、米軍内で六つめの軍組織となる。

 だが、退役陸軍大将のマーク・マキャフリー氏は米MSNBCテレビに対し「宇宙での軍運用には多額の費用と多くの時間が必要」と指摘。「議会が予算を認めるとは思えない」と否定的な見方を示した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報