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【国際】

宙返り、無免許操縦1時間 墜落死の米航空会社の男

 【ニューヨーク=赤川肇】米西部ワシントン州シアトルのタコマ国際空港で十日夜、米ホライゾン航空の従業員の男(29)が無断で同航空のプロペラ機を操縦し、墜落させた事件で、男は操縦士免許を持っておらず、飛行は約一時間にわたり、宙返りなど危険行為も繰り返されていた。同航空が十一日、明らかにした。大惨事の恐れもあった“内部犯行”をきっかけに、航空保安の管理態勢があらためて問われそうだ。

 同社によると、墜落で死亡したとみられる男は二〇一五年に採用され、荷物の積み降ろしや機体のけん引といった地上業務を担当。同社幹部は十一日の記者会見で「通常、商用機がしない機体の動きもしていた。彼がどのように経験を積んだのかは分からない」と述べた。

 米メディアによると、男はリチャード・ラッセル容疑者。地元警察当局はテロではなく自殺目的の犯行とみているが、AP通信は「建物に突っ込み、地上の人を巻き込む恐れもあった」と専門家の見方を伝えた。ニューヨーク・タイムズ紙は「9・11(〇一年の米中枢同時テロ)以降、乗客対象の安全対策は強化されたが操縦席などはもろいままという現実をさらした」と指摘。機体はボンバルディアQ400(七十六人乗り)。離陸の約一時間後に南西約四十キロの海峡にあるケトロン島に墜落した。

 

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