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【国際】

大統領、再選の布石に ジャカルタ・アジア大会

 【ジャカルタ=山上隆之】インドネシアで十八日に開幕するジャカルタ・アジア大会は、来年四月の大統領選挙を控えるジョコ大統領にとって、続投をアピールする格好の舞台になる。今後本格化する選挙戦では野党党首との一騎打ちとなる見通し。ジョコ氏は大会運営を陣頭指揮することで、再選への布石を打つ。

 「大会は世界を驚かせる好機だ。アジアの地位向上に向け、インドネシアがリーダーになる準備ができていることを証明しよう」。地元メディアによると、ジョコ氏は十六日の議会演説で、国民に大会成功への協力を呼びかけた。

 ジャカルタで本格的な国際スポーツ大会が開かれるのは一九六二年以来、五十六年ぶり。懸念されるのが「世界最悪」とも言われる交通渋滞だが、選手村から各競技会場への選手輸送を約三十分以内に抑えるため、政府を挙げて対策に乗り出した。主要道路では午前六時〜午後九時まで、ナンバープレート末尾の数字の偶数と奇数別で通行を規制。「子供を送迎する車が渋滞を招いている」との指摘もあることから、大会期間中は競技場に近い小中高校などを休校とした。

 一方、イスラム教徒の人口が世界最大のインドネシアでは、過激派組織「イスラム国」(IS)に影響を受けたグループによるテロが相次ぐ。五月中旬、第二の都市スラバヤ周辺でキリスト教教会や警察を狙った連続自爆テロが発生し、子供を含む家族ぐるみの犯行は国内外に大きな衝撃を与えた。

 「テロの根絶」を掲げるジョコ政権は反テロ法の改正を急ぎ、治安当局は五月以降だけで二百八十人以上の容疑者を逮捕した。「大会成功の阻止をもくろむテロが起きる可能性もある」(外交筋)とされ、期間中は兵士や警察官計四万人を動員して厳戒態勢を敷く。

 大統領選ではジョコ氏と野党グリンドラ党のプラボウォ党首が十日、それぞれ指名した副大統領候補とともに立候補を届け出て、二〇一四年の前回選挙と同様に両氏の一騎打ちとなる。

 

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