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【国際】

北朝鮮、終戦宣言実現に固執

 【北京=城内康伸】北朝鮮は朝鮮戦争の終戦宣言の早期実現に固執し、米国が応じない限り、核計画の申告など非核化に向けたさらなる措置には踏み出さない考えだ。北朝鮮は核を放棄する前提として、米国との信頼醸成が最優先と位置付けている。

 北朝鮮関係筋は「われわれは長い時間かけて、核武力を完成させた。米国が非核化を求めるのなら、信頼関係の構築が不可欠だ」と強調する。

 関係筋は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が六月に署名した共同声明に「朝米は新たな関係の確立に全力を挙げる」と明記されていると指摘。「しかし、米国では声明に反する動きがやまない」と主張する。

 北朝鮮には、信頼関係を築くため、核・ミサイル実験の凍結やミサイルエンジン試験場の解体など「善意の措置」を取ってきたとの自負がある。李容浩(リヨンホ)外相は四日、シンガポールで行った演説で「われわれが取った措置に米国は応えるどころか、制裁維持を求める声を強め、終戦宣言を先送りする態度を示している」と批判。「われわれが一方的に先に動くことはない」とクギを刺した。

 外交筋によると、正恩氏は六月の米朝首脳会談で、終戦宣言にほとんど関心を示さなかったとされる。北朝鮮が七月以降、宣言実現を強く求めるようになったのは、九月九日に建国七十周年を控え、首脳外交の何らかの成果をアピールする必要に迫られているとの見方がある。

 別の外交筋は「非核化の動きに軍部などは不満をくすぶらせており、正恩氏もそれを無視するわけにはいかない」と指摘する。

 

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