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【国際】

日朝高官が極秘接触 7月ベトナム 事前連絡なく米不快感

 【北京=城内康伸】日本と北朝鮮の政府高官が七月十五〜十六日、ベトナム・ホーチミンで極秘接触していたことが分かった。日本人拉致問題などを論議したとみられるが、特段の進展はなかったもようだ。複数の日朝関係筋が明らかにした。

 関係筋によると、日本からは北村滋内閣情報官、北朝鮮からは主に南北関係を担当する金聖恵(キムソンヘ)朝鮮労働党統一戦線部統一戦線策略室長が参加した。

 韓国政府によると、金聖恵氏は今年二月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の際、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)党宣伝扇動部第一副部長ら北朝鮮高官の訪韓に随行。四月の南北首脳会談時には、北朝鮮側の夕食会出席者にも名を連ねた。六月の米朝首脳会談直前、金英哲(キムヨンチョル)党副委員長(党統一戦線部長)がワシントンを訪問した際に同行。トランプ米大統領、金英哲氏と共にホワイトハウスの庭で記念撮影をしており、正恩氏に近い人物とされる。

 関係筋によると、金聖恵氏は七月十四日、中国の北京を経由してホーチミン入りし十六日まで滞在。北村氏と接触した。日朝関係を担当した経験がある統一戦線部の課長級人物ら二、三人が同行したとされる。日本政府関係者は本紙の取材に、接触を否定している。

 北朝鮮関係筋は「拉致問題は解決済みで、日本の対応が変わらない限り、朝日関係改善に向けた話し合いは無理だ」としている。

 【ワシントン=石川智規】米紙ワシントン・ポストは二十八日、日本と北朝鮮の政府当局者のベトナムでの接触について、米国側に事前に連絡がなかったとして複数の米政府高官が不快感を示していると報じた。

◆菅官房長官「コメント控える」

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十九日午前の記者会見で、日朝政府高官の極秘接触について「報道の内容の一つ一つに政府としてコメントすることは控えたい」と話した。

 

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