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【国際】

カナダの乳製品巡り溝 NAFTA再交渉5日に再開

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 【ワシントン=白石亘】米国とカナダによる北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉は三十一日、合意を持ち越し、五日に協議を再開することになった。カナダ乳製品の市場開放などを巡り、溝が埋まらなかった。トランプ米大統領のカナダを侮辱するような発言が暴露され、カナダ側が態度を硬化させた可能性もある。

 「私たちが譲れない一線がどこにあるかは明確だ」。カナダのトルドー首相は三十一日、トロント郊外で開かれたイベントで、米国の一方的な要求に応じない考えを強調した。

 焦点の一つがカナダの乳製品市場。カナダは農家を守るため、乳製品の「供給管理制度」を採用。酪農農家に生産量を割り当て供給を制限することで価格を維持しており、外国製品にも高関税を課す。トランプ大統領は「カナダは米国の酪農家を公平に扱っていない」と批判するが、カナダは制度を維持したい考え。

 こうした中、トランプ氏のオフレコ発言が三十一日、カナダのメディアに暴露され、波紋を広げた。トランプ氏は米ブルームバーグ通信のインタビューで、カナダとの交渉では「米国の条件がすべて受け入れられる」と述べたほか、「カナダの方から取引してくださいと頼み込んできた」とも語ったという。トランプ氏もツイッターで発言を認めたが、ブルームバーグに不快感を示した。

 一方、トランプ大統領は三十一日、NAFTAの新協定に署名する方針を米議会に通知した。メキシコの次期政権が十二月一日に発足する前の十一月末までの署名を目指しており、議会の承認を得るには署名の九十日前までに通知する必要があるためだ。合意済みのメキシコだけでなく、「カナダも加わる可能性がある」として三カ国合意を目指す姿勢を示した。法律では署名の六十日前までには新協定の全文を議会に示す必要があるため三カ国協定を維持するには九月中にカナダと合意する必要がある。

 

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