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【国際】

トランプ色憂う弔辞 マケイン氏葬儀 招かれざる大統領はゴルフへ

1日、ワシントン大聖堂で、マケイン米上院議員の葬儀に参列した(前列左から)ブッシュ(子)元大統領夫妻、クリントン元大統領夫妻、チェイニー元副大統領夫妻、ゴア元副大統領=AP・共同

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 【ワシントン=後藤孝好】ワシントン大聖堂で一日営まれた米共和党の重鎮ジョン・マケイン上院議員の葬儀には、歴代大統領や連邦議会の与野党幹部らが参列。トランプ大統領が軽視する基本的人権や法の支配といった普遍的な価値観の大切さを訴え続けた重鎮議員の死を、オバマ前大統領やブッシュ(子)元大統領が弔辞で悼むなか、招かれなかったトランプ氏はゴルフ場へ向かった。

 マケイン氏と二〇〇〇年米大統領選の共和党予備選で争ったブッシュ氏は「ジョンは人類の固有の尊厳を尊重し、それは国境を超えるものだった」と指摘。「何よりも権力の乱用を嫌っていた。偏見を持つ人や威張った暴君には我慢ならなかった」と、トランプ氏をやゆしながら故人をしのんだ。

 〇八年米大統領選で競ったオバマ氏は、マケイン氏が選挙戦で、オバマ氏への人種差別的な発言をした支持者に「彼は私と基本政策が違うだけで、立派な人物だ」とたしなめた逸話に言及。「ジョンは誰に対しても人種や宗教、性別を理由に違った扱いをすることはなかった」と回顧した。

 在任中にホワイトハウスの大統領執務室で、二人きりで政策論議していたことも紹介。「民主的な議論に欠かせない自由で独立した報道を擁護していた」と述べ、名指しを避けながらもトランプ氏を非難した。

 遺族を代表してマケイン氏の娘メーガンさんは、涙をこらえながらも決然としたまなざしで「ジョン・マケインの母国アメリカを再び偉大にする必要などない。なぜなら米国は常に偉大だから」とあいさつ。「米国を再び偉大にする」とのスローガンを掲げるトランプ氏を強烈に皮肉ると、満場の拍手に包まれた。

 そのトランプ氏は葬儀中、ツイッターで、北米自由貿易協定(NAFTA)をめぐり交渉中のカナダを攻撃した上で「議会は交渉に干渉すべきではない」と立法府もけん制。自らの所有する南部バージニア州のゴルフ場で一日を過ごした。

 

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