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【国際】

ロイター2記者に禁錮7年 機密法違反罪 ロヒンギャ取材で判決

 【バンコク=北川成史】ミャンマーの最大都市ヤンゴンの裁判所は三日、イスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害問題の取材を巡り機密情報を入手したとして、国家機密法違反の罪で起訴されたロイター通信のミャンマー人記者二人に対し、いずれも禁錮七年の判決を言い渡した。

 記者らは昨年九月に同国西部ラカイン州イン・ディン村でロヒンギャ十人が治安部隊員らに殺害された事件を取材していたが、十二月、ヤンゴン市内で治安部隊の極秘資料を警察から入手した疑いで逮捕された。

 公判で記者らは「資料を一方的に渡され、中身を見ていない」と、事件が謀略だと主張。四月に証人出廷した警察官も「記者に書類を渡して逮捕するよう上司が指示した」と証言した。

 検察側は「資料には治安部隊の配置などが記されている」とし、報道が治安悪化につながると主張した。

 国連や欧米諸国は、報道の自由の侵害だとして事件を批判。ヤンゴン市内では一日、記者らの釈放を求め、報道関係者ら約百人がデモを実施した。

 判決は先月二十七日の予定だったが、裁判官の体調不良を理由に延期された。翌二十八日に国連安全保障理事会でロヒンギャ問題の議論が予定されており、弁護側は政治的理由の可能性を指摘していた。

 イン・ディン村の事件を巡っては、ミャンマー国軍が両記者の逮捕後、関与を認め、兵士七人に懲役刑を科している。

 

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