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【国際】

シリア停戦 合意できず トルコの要望をロシア・イラン拒否

 【カイロ=奥田哲平】シリアのアサド政権軍が反体制派最後の主要拠点である北西部イドリブ県に本格進攻する構えを見せる中、ロシアとトルコ、イラン三カ国の首脳会談が七日、イランの首都テヘランで開かれた。共同声明では、テロ組織とそれ以外の反体制派を引き離す方針で一致。政権軍はテロ組織掃討を名目に、軍事作戦を強化するとみられる。

 シリア内戦でロシアとイランはアサド政権を、トルコは反体制派を支援。トルコのエルドアン大統領は「これ以上の難民は抱えられない」と総攻撃に反対して停戦を要望。これに対し、イランのロウハニ大統領は「シリアの平和と安定を回復するために、避けられない作戦」と強調し、ロシアのプーチン大統領も「政権側は全土を統治する権利がある」と述べ、立場の違いが鮮明になった。

 内戦はアサド政権の軍事的優位が確実。その中でイドリブ県は、国際テロ組織アルカイダ系の「シリア解放機構」(旧ヌスラ戦線)を含む反体制派が追い詰められる「最後のとりで」だ。政権軍が掌握すれば、シリア北部のクルド人勢力支配地域を除いて反体制派の拠点は消滅し、内戦は事実上終結する。

 ただ、総攻撃が始まれば、民間人の犠牲や大規模な難民発生が懸念される。そのため、総攻撃を回避したいトルコの働きかけで八月、比較的穏健とされる反体制派の統一組織「祖国解放戦線」が設立された。

 三カ国首脳の共同声明には「テロ組織と停戦に参加する武装組織との分離が、民間人の犠牲を防ぐために重要と再確認した」との内容が盛り込まれた。

 

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