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【国際】

北の核「重大な懸念」 IAEA事務局長が声明

 【ウィーン=近藤晶】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が十日、ウィーンで始まった。天野之弥(ゆきや)事務局長は療養のため欠席したものの声明を発表し、北朝鮮が「完全な非核化」を宣言した四月末の南北首脳会談前後に一部施設を稼働させ、核開発を進展させていることに「重大な懸念」を示した。

 天野氏は声明で「北朝鮮の核開発は国連安全保障理事会決議に明らかに違反しており、極めて遺憾」と表明。IAEAが核査察で「重要な役割を果たす用意がある」とし、北朝鮮に協力するよう改めて求めた。イランについては、二〇一五年に欧米など六カ国と結んだ核合意を「順守しており、(今後も)完全に履行し続けることが重要だ」と指摘した。

 IAEAは八月二十日付の報告書で北朝鮮が「核開発を継続し、さらに進展させている」と指摘。四月下旬から五月上旬に寧辺(ニョンビョン)の核施設にある放射化学研究所で蒸気プラントなどが稼働した形跡があった。報告書は「IAEAが有する知見は限定的で小さくなっている」とし、核開発の実態把握も困難になりつつあると憂慮した。

 北朝鮮を巡っては最近、非核化に逆行する動きが相次いで表面化。八月末に見込まれていたポンペオ米国務長官の訪朝が直前に取りやめになるなど、米朝間の駆け引きが続いている。

 IAEAによると、天野氏は療養のためオーストリア国外に滞在中で、十七日からの総会も欠席する。十月には復帰する見通し。

 

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