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【国際】

イエメン内戦泥沼化 サウジ王族 不協和音

 【カイロ=奥田哲平】サウジアラビアのサルマン国王の実弟、アハメド元内相のイエメン内戦を巡る発言が波紋を呼んでいる。サウジが軍事介入して泥沼化する内戦について「責任のある特定の人たちがいる。国王と継承者(皇太子)だ」と述べた。サウジ王族内での不満の一端が明らかになるのは極めて異例だ。

 ツイッターに三日投稿された映像では、アハメド氏は英ロンドンで軍事介入に抗議する反対派から「サウド家(王族)を引きずり降ろせ」と批判を浴びせられると、集団に近寄って「王族全体が非難されなければならないのか。私たちの願いは、戦争が明日よりも今日終わることだ」と反論した。

 サルマン国王と、後継が確実視されるムハンマド皇太子の責任を追及するかのような発言は、即座にインターネット上で拡散。アハメド氏は四日、声明で「単に国王と皇太子が国家の出来事に責任があると説明しただけだ」と釈明した。アハメド氏は、初代国王アブドルアジズの息子の中でも有力な「スデイリ七兄弟」の一人。

 ムハンマド皇太子が主導した軍事介入は、深刻な人道危機を招いているとして国際社会の批判を招き、戦費負担が国家財政を圧迫するとの指摘がある。皇太子は、女性の自動車運転解禁などの社会経済改革を進める一方で、イスラム教スンニ派の宗教指導者を相次ぎ拘束。汚職撲滅を名目に多数の王族も摘発するなど、強権統治に保守層の不満がくすぶっているとされる。

 

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