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【国際】

「米カジノ参入検討を」 昨年日米会談でトランプ氏

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領が二〇一七年二月に安倍晋三首相と会談した際、自身と関係の深い米カジノ大手「ラスベガス・サンズ」に日本参入免許を与えることを検討するよう強く求めたと、米調査報道機関「プロパブリカ」が十日、報じた。安倍氏は七月の国会審議で、トランプ氏からの口利きはなかったと否定していた。

 プロパブリカによると、トランプ氏は南部フロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で安倍氏と会談した際、自らへの大口献金者である「カジノ王」のシェルドン・アデルソン氏が会長を務める「ラスベガス・サンズ」の日本でのカジノ進出の話題を提起した。

 日本政府関係者は突然の要求に驚き、安倍氏は直接回答せずに「情報を提供してくれてありがとう」と謝意を示したという。アデルソン氏は日米首脳会談前にワシントンで開かれた朝食会で、他のカジノ事業者とともに安倍氏にカジノの話題を持ち掛けたとされる。

 七月に成立したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法では、全国三カ所を上限に開設し、二〇年代半ばにも第一弾が開業する見通し。アデルソン氏は日本参入について「私たちは、予想では最も有利な立場にいる」と手応えを示しているという。

 安倍氏は七月の参院内閣委員会で、カジノ法整備に関して、トランプ氏への配慮を否定。アデルソン氏らとの朝食会についても「(日本での事業参入に関する)要請は一切なかった」と主張していた。

 トランプ氏の支援者として知られるアデルソン夫妻は、一六年の米大統領選で二千万ドル(約二十二億五千万円)を献金し、一七年一月の大統領就任式でも五百万ドルを寄付。エルサレムをイスラエルの首都と認めて米大使館を移転する問題でも影響力を発揮し、トランプ氏の決断を後押しする存在だったとされている。

◆官房長官は否定

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は十一日午前の記者会見で、トランプ米大統領が安倍晋三首相と会談した際、米カジノ大手「ラスベガス・サンズ」に日本参入免許を与えることを検討するよう求めたとの報道について、事実関係を否定した。首相は七月の国会答弁で、トランプ氏からの口利きを否定しているが、菅氏は「首相が答弁した通りだ」と述べた。

 

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